「家賃は月収の3分の1」というけれど、実際に払ってみると大きな出費になるもの。引っ越す際にはできるだけ家賃を抑えていきたいですよね。
しかし家賃を抑えることに集中すると思わぬデメリットに出くわすこともあります。コストカット=不便さにならないためには、置き換えるポイントが大切です。
今回は実際にわたしが家賃を抑える上で気付いた置き換えテクニックをご紹介します。全てをマネする必要はありませんので、自分ができる範囲で活用していきましょう!
家賃を抑えられる5つのポイント
①駅からよりも店舗からの距離
家賃が上がる最も大きなポイントが駅からの距離です。駅から徒歩5分以内と10分以内では、同じ間取りでも数万円の差が出ることもあります。
そこで置き換えたいのが駅からの距離ではなくスーパーやコンビニからの距離。駅からの距離が遠いのは不便ではありますが、電車利用が毎日でなければいっそ駅から離れて数万円のコストカットにつなげるのも一つの方法です。
しかしここで注意したいのが、スーパー・コンビニ・ドラッグストアなど毎日の生活に欠かせない店舗からの距離になります。駅からの距離を遠くするのであれば、生活インフラとして必要な店舗からの距離は近い場所を探していきましょう。駅から遠い上に周りにお店がない場所は、生活する上でとても不便になります。
反対に、駅から遠くても商店街や繁華街が近い物件はかなり狙い目です。駅からの帰り道で買い物したり、急な用事にも対応することができます。「駅から遠い」不便を一つとるのなら「店から近い」メリットを一つ増やしていきましょう!
宅配ボックスはOKIPPAで
宅配ボックスがあることは、一人暮らしにとってかなり有難い条件です。しかし宅配ボックスの有無も家賃がアップするポイントとなります。
そこで、今回の引っ越しに伴い導入したのが置き配バッグ「OKIPPA」です。これがかなり便利なアイテムでしたので、宅配ボックスが絶対条件の方はぜひチェックしてみてください。
OKIPPAとは、玄関口に吊り下げておくだけで自分の家専用の置き配スペースが作れるバッグです。不在時に配達があったら、配送員の方に玄関につながれたバッグを開いて中に荷物を入れ南京錠をかけてもらうことで配達完了となります。
- 玄関先に設置できる
- 撥水加工で濡れてもOK
- 専用ロック&南京錠で防犯対策もバッチリ
- 120サイズまで入る大容量
- 使わないときはコンパクトに
宅配ボックスよりも家から近い場所に置けて再配達の手間も減らせるOKIPPA。今回の引っ越しでは宅配ボックスを条件から外したことで、家賃を下げることにも成功しました。ネットショッピングが多く不在も多い人には、ぜひおすすめしたい便利アイテムです。
築年数<耐震性&ハザードマップ
築年数が古いほど家賃が安くなるのは物件探しの基本。とはいえ家賃が安くなるからといって築年数を譲歩するのは安全面での不安につながりますよね。
そこで置き換えてほしいのが築年数ではなく耐震性とハザードマップで見る安全性になります。
新耐震基準なら地震でも安心
実は地震の多い日本では、物件の耐震基準が非常に厳しく定められています。そのためどの建物であっても震度5強程度の揺れにも耐え得ることが耐震基準となっており、多少の地震なら倒壊・破損のリスクはほとんどありません。しかしこの震度5強程度の揺れにも耐える旧耐震基準は1981年5月31日まで適用されていた基準になります。
1978年に発生した宮城県沖地震の被害をうけて耐震基準は刷新。1981年6月1日から現在は震度6強~7に達する程度の揺れでも倒壊は免れる新耐震基準となっています。築年数の古さが不安な場合は、1982年以降に建てられた物件に絞っていくのも一つの方法です。
ハザードマップをチェック
ハザードマップは国土交通省が運営する災害リスク情報が載った地図のことです。ネットからページに進めば誰でも気軽に土地のリスク情報を見ることができます。
物件を検討する際にはハザードマップを使って、以下の情報もチェックしていきましょう。
洪水
土砂災害
高潮
津波のリスク情報
道路防災情報
築年数が新しくても川が近かったり地盤が緩かったりしては元も子もありません。築年数の古さを条件に家賃を抑えていくなら、ハザードマップで周囲の安全を確認しておくのがおすすめです。古いからといって諦めるのではなく、いざという時のリスクはなるべく減らしておきましょう!
オートロックよりも治安の良さ
女性の一人暮らしなどで重視するのがオートロックの有無。しかしオートロックがある物件は比較的新しいところが多く、思った以上に家賃が上がりやすいポイントにもなります。
そこでおすすめしたいのがオートロックよりも治安の良さを選ぶ置き換えテクニックです。住む場所の治安は、残念ながら一見してわかるものではありません。けれども次の点を抑えていけば大体の雰囲気を推測することができます。
- コンビニのゴミ箱が外に出ている
- コンビニがトイレを貸し出している
- 煙草の吸殻が落ちていない
- 街灯が多い
- ゴミ捨て場や廊下など共用部が綺麗
- 掲示板でのクレームが少ない
- ファミリー層が多い
上記の要素は揃っていれば揃っているほど、治安の良い場所と考えられます。
それでも不安な場合は、昼と夜の時間帯で駅や店から家までの道を歩いてみましょう。平日と休日どちらも検証するとより安心ですよ。
温水洗浄便座は後付けできる!
意外と気になるのが、物件のトイレに温水洗浄便座が付いているかどうか。温水洗浄便座に慣れていると通常のトイレに戻るのは少し抵抗感がありますよね。だからといって温水洗浄便座であることにこだわってしまうと、物件探しにも限りが出てきてしまいます。
そこでおすすめしたいのが温水洗浄便座を後から自分で取り付ける選択肢。実は温水洗浄便座は、約1~2万円で購入することができます。温水洗浄便座の有無で家賃が1万円変わるとすれば、毎月1万円高くなるよりは安い物件に住んで1~2万円程度で温水洗浄便座に切り替えた方がずっとお得です。
もちろんオーナーへの確認は必須となりますが、反対する方はほとんどいませんので検討前にぜひ掛け合ってみましょう!
譲歩できる条件を見つけて家賃を抑えていこう!
- 駅チカ⇒店チカ
- 宅配ボックス⇒OKIPPA
- 築年数⇒新耐震&ハザードマップ
- オートロック⇒治安の良さ
- 温水洗浄便座⇒後から取り付け
家賃を一万でも安く抑えられたら1年間で12万、二年契約で24万円分の節約につながります。しかし家賃を重視したことで生活がしにくくなる事態は絶対に避けましょう。
家賃を安く抑えるには他の方法を模索することが一番の近道です。今回ご紹介したテクニックを駆使して納得のいく物件探しを叶えてみてはいかがでしょうか。