もはや巨大マーケットとなったメルカリ市場。手軽に不用品を売買できるシステムは初めて利用する方にも取り組みやすい画期的なサービスです。
しかし意外と知られていないのがメルカリ運営の正規ルール。メルカリでは良しとしていないのに当たり前のように蔓延っている不正行為は意外と少なくありません。「周りがやっているからマネしたらメルカリは容認していないルールだった」というケースもあります。
ルール違反を重ねるとアカウント凍結の恐れもあるため、NG事項は事前に知っておくことが大切です。出品時と購入時における意外なNG行為をチェックしていきましょう！
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メルカリ出品時に注意しておきたいNG行為
①実物写真を載せない
ブランドものや人気の商品に多いのが実物写真のない出品です。特にレディース服などは公式画像のみを掲載しているケースが多く見られます。
しかし実物写真を載せないのはれっきとした違反行為です。事務局への報告ページには【実物の画像がない】の項があります。いくら公式画像の色んなショットを載せていても、実物の写真がないことを指摘されたら出品停止となるため注意しましょう。
②返品不可などのマイルールを強要する
メルカリでよく見られるのが以下のようなマイルールです。
- コメントなし購入禁止
- 返品不可
- プロフィール必読
実はこうしたルールも実際には何の効力もありません。メルカリでは明確な理由があれば返品対応は可能となっており、返品不可とするのは違反行為です。上記のようなマイルールはあくまで出品者と購入者の信頼の上に成り立つモラルの範囲となります。
「コメントなく購入された」「（商品ページにはないが）プロフィールに書いてあることを理由に返品をお願いされた」といった場合、購入者側には何の落ち度もありません。必要な情報は出品ページにすべて明記し、いつ購入されてもOKな状態にして出品しましょう。
ブランドのすり替え詐欺
なおメルカリではブランドを偽物にすり替えて返品する詐欺行為が横行しています。ブランドのすり替えなどが不安な場合は事前に商品画像をできるだけ撮影しておくことがおすすめです。
メルカリは中立な立場のため、すり替え行為を認めることはほとんどありません。覚えのない理由で怪しい返品申請をもらったら返品には応じないようにしましょう。報告されている理由の真偽が分かるまではブランド本店や消費者センター、弁護士、警察署を通じて確認を取っていくことになります。大きな金額が動くブランドアイテムは個人の責任となるメルカリでは出品しないことをおすすめします。
③選択可能な出品形式をとる
意外とやりがちなのが、複数のアイテムを出品する際に一つだけの値段を設定する行為です。たとえば同じマグカップが5個あるからといって5個分の写真を載せて1個分の値段を設定することはできません。単品購入を可能にしたいのであれば5個分の値段を載せて、1個分の値段は出品ページに記載することになります。
出品するアイテムが多いと選択方式の出品は手軽でやりやすい出品形式です。しかしメルカリでは写真に載せているものが出品物のすべてである必要があります。【複数の商品を掲載し、その中から購入する商品を選択させる形式の出品】は違反行為として掲載されていますので、思いがけず行わないように注意しましょう。
④専用出品の購入を禁止する
メルカリではコメントでやり取りした相手を【○○様専用】として出品するケースがあります。しかし残念ながら出品物の購入者を指定した上で出品することはできません。専用と書いたアイテムが別の人に買われてしまっても、それを理由に取引をキャンセルすることや評価を下げることは違反行為になります。
メルカリはあくまでフリーマーケットになりますので早い者勝ちが基本ルールです。横取りといわれるこうした行為はメルカリでの取り締まり対象とはなりません。専用出品したものを購入されてしまっても、それを理由に購入者を責める行為は絶対にやめましょう。
⑤受け取り評価の強要
出品者は自分が発送した後に評価が来ないと不安になるものです。しかし、だからといって相手に受け取り評価を強要することは違反行為となります。少なくとも1週間程度は相手からの受け取り評価を待つ姿勢が大切です。わたしもこれまで次のような理由で受け取り評価を長らく待たされたことがあります。
海外出張に行っていた
親の入院でバタバタしていた
到着はしたが確認が遅れた
地震の影響で物流が滞っていた
受け取り評価が遅れるのにはさまざまな理由が挙げられます。信じるか信じないかは別にしてすぐに評価がくるものではないと考えておきましょう。
なお受け取り評価があまりに遅い場合にはメルカリ運営から購入者へ直接DMが送られます。それでも連絡が取れなければメルカリが正式に取引を終えてくれますので、ご安心ください。
⑥他サイトとの二重出品によるキャンセル
メルカリではヤフーオークションのように他サイトとの二重出品を禁止していません。しかし二重出品によるトラブルがあった際には違反行為とみなされます。
つまり二重出品はOKだが同じタイミングで売れたからメルカリでは売れないというのはNGということです。違反行為が認められるとペナルティが課されるため、二重出品は避けた方が良いでしょう。
なお楽天が運営するラクマでは購入申請の有無を選択することができます。購入申請有りで出品すれば購入者は出品者の承認があるまで買うことができません。ラクマで売れても購入申請前にメルカリでの出品を停止できるため、二重出品でも安心です。
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⑦化粧水や香水の小分け販売
意外と見落としがちなのが、小分け販売の禁止です。メルカリでは化粧水や香水を売ることは禁止していません。しかしそれらを小分けにして販売するとなると禁止行為にあたります。うっかり違反してしまわないように注意しましょう。
また店頭で使用されている化粧品のテスターを出品することも違反行為です。
⑧検索用キーワードの羅列
フリマアプリでよく見かけるのが検索用のキーワードを羅列した文章になります。関係のある言葉をハッシュタグでまとめることは問題ありません。しかし全く関係のないワードを羅列するのは迷惑行為に該当するため注意しましょう。
メルカリでは度々検索用のアルゴリズムが改善されています。ここでいうアルゴリズムとは検索するためのキーワードや形式を判断するシステムのこと。恐らく2023年現在の検索システムでは、以下の順で重視されています。
- タイトルの文章
- 商品説明 上部
- 商品説明 下部
メルカリですこしでも上位表示を狙うなら上記の順で力を入れるのがおすすめです。
⑨ポストへの直接投函
メルカリなどのフリマサイトでたまに起こるのが【宛先が近所にあるケース】です。わたしもいままでに二回歩いて行ける距離の宛先だったことがありました。
しかし近所だからといって断りなしにポストへ直接投函することはNG。相手が証印のない郵送物に気付いたら違反対象となります。近所で直接投函したい場合には、事前に購入者へ相談し許可を得てからにしましょう。
⑩住所の不記載
出品側で発送した場合「知られたくない」などの理由で自身の住所を明記しない人もいます。しかし住所の不記載もメルカリでの違反行為対象です。法律的には合法ですがメルカリでは迷惑行為として定めているため、住所は必ず明記するようにしましょう。
また住所を明記すると、万が一配送事故が起こっても元の住所に返送されるメリットもあります。反対に配送事故やトラブルの際に出品側の情報が不足していると、更なるトラブルを招きかねません。個人情報を知られるのが不安な場合には匿名配送のメルカリ便がおすすめです。
メルカリ購入時に注意しておきたいNG行為
①発送の強要
メルカリでは出品時に発送までの日数を設定する必要があります。購入者はその情報をもとに購入することになるのですが、意外と多いのが購入後の発送日時指定です。
こうした会話は購入前に済ませておくことが大前提となります。出品側は発送までの日数を明示しているため、購入後にその日数を無視したお願いをすることはマナー違反です。メルカリでも【予定より早い日数での発送を強要すること】は明確な違反行為としているため、絶対にやめておきましょう。
②購入後の相談
意外と多いのが購入後に次のような内容の相談を持ち掛ける違反行為です。
- この商品を買ったから別の商品を安くしてほしい
- もう少し値下げしてほしい
- 画像にある商品の一部は送らないでほしい
メルカリでの購入手続きは、すべての質問や疑問が終わったことを意味しています。購入後に商品に関する相談を持ち掛けることは迷惑行為となりますのでご注意ください。
③自己都合のキャンセル
購入後にはさまざまな理由でキャンセルになることがあります。しかし購入者の誤操作や「不要になった」などの理由でキャンセルすると、迷惑行為に該当します。
出品者側が了承したらキャンセル自体は行えるもののペナルティが課されますので絶対にやめておきましょう。
④偽名での住所登録
購入後によくあるトラブルが住所の誤表記による配送事故です。メルカリでは不特定多数と取引をするため、偽名で住所登録しているケースが少なくありません。しかし偽名で登録していると、次のような事故が起こりえます。
本人確認ができず配達されない
郵便局から確認連絡がくる
宛先不明で配送事故扱いとなる
発送されたものが届かず返送になると、着払いでの再送か取引キャンセルとなります。時間も手間もかかるデメリットの大きい迷惑行為です。名前を知られたくない場合は匿名配送のみを利用していきましょう。
⑤許可なしの返送
メルカリでは送られてきたアイテムが気に入らないこともあるかもしれません。しかしだからといって相手の許可なしに返送してしまうのはNGです。アイテムに不備や問題があり返送でのキャンセルをお願いしたい場合には、まず取引ページで相談していきましょう。
- 相手にキャンセル申請したい旨と理由を伝える
- 相手が許可したら返送方法を話し合う
- 返送先の宛名と住所を聞き出す
- 話し合った返送方法で発送する
- 相手が確認したらキャンセル申請を承諾
まれにキャンセルをお願いしても相手側が応じないケースもあります。しかし商品の不備など明らかに出品者側の落ち度である場合、返品に応じないのは違反行為です。メルカリの運営に相談の上、対応を話し合っていきましょう。
またキャンセルを受け入れない上に申請したことを理由に低評価を付けるユーザーもいます。しかし相手都合による不当な評価は、メルカリに伝えれば削除してもらうことが可能です。
商品に納得がいかない場合には、相手側に遠慮することなくキャンセルを検討していきましょう！
【初心者狩り対策】ポイント5選
値引きするかは出品者次第
まだ取引数の少ないユーザーとわかると非常識な値引きをお願いされることもあります。しかし値引きはあくまで出品者側の好意で成り立つものです。相手に合わせる必要は全くありませんので、無理に応じないようにしましょう！
また非常識な値下げ要求をしてきた時点で、悪質なユーザーであると考えられます。購入後のトラブルを下げるためにも次のような人はブロックした方が安心です。
- タメ口で強気な口調の人
- 半額希望など非常識な値下げを依頼する人
- 値段設定に文句をつける人
もし価格が高すぎるのか気になった場合はメルカリ内での相場を確認していきましょう！メルカリの検索欄で同じジャンルの商品を調べると売れやすい価格がわかりますよ。
明記すべき必要事項
購入者からのクレームを避けるためには必要な説明をすべて記載しておくことが大切です。次のような内容は人によっては気にする項目となります。自分では気にならなくてもアイテムを出品する際は必ず明記しておきましょう。
- ペットの有無
- 家族含む喫煙者の有無
- 香水を多用するか
同居している家族でも煙や香水の匂いは移っているかもしれません。匂いは自分では気付かないポイントのため、商品の管理状況として明記しておくと安心です。
なお購入者がアレルギー体質の場合もあるため、犬や猫を飼っている方はその旨も書いておきましょう。
メルカリ便で発送する
メルカリのトラブル防止策として最も安全な発送方法はメルカリ便での発送です。メルカリ便では匿名で送れる上に追跡機能や補償制度も付いてきます。万が一配送トラブルや配送事故に巻き込まれても安心です。
また匿名配送で出品者も購入者もプライバシーを守ることができます。住所や名前を晒したくない方は、メルカリ便をメインで使っていきましょう！
メルカリ運営は対応も迅速で安心
さまざまなことが呟かれているメルカリでは不安要素も多いかもしれません。しかしわたしはこれまでのトラブル時、何度も運営側の対応に救われてきました。
出品でも購入でも基本的なルールやモラルを守ってさえいれば運営は迅速に対応してくれます。余計なトラブルを招かないためには、メルカリの基本方針を理解して正しく利用することが条件です。今回紹介した注意事項に気を付けて楽しく快適なメルカリライフを送っていきましょう！
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