情報社会の世の中では滅多にないチャンスもゴロゴロ。しかし今も昔もオーディション界隈では新人を狙った詐欺まがいの行為が横行しています。けれどそれを防ぐ方法を教えてくれる人はあまり多くありません。
この記事ではオーディション調べにおけるチェックポイントを解説します。主なポイントはこんな感じ。
- オーディション条件の内容
- 文章や言葉遣いの違和感
- 使用期限の有無
- センシティブなシーンへの対応
- 主宰者の詳細
貴重な時間と情熱を悪意に飲み込まれないように注意して進めていきましょう!
舞台編
オーデ条件におかしな点はないか
まず確認してほしいのがオーディション条件です。すこしでも不審な点を感じたらスルーせず対応していきましょう。実際にあった例はこんな感じです。
- 出演料だけ記載がない
- 情報が少なすぎる
- 提出項目が細かい
特に出演料はトラブルになりやすい項目です。不安を感じたらエントリー前に問い合わせてみることをおすすめします。
また拘束期間やオーディション会場、日程などが確認できないものは要注意。情報が著しく欠けているオーディションは個人情報を入手したいだけの場合もあります。交通費が出ない舞台作品で最寄り駅を聞くことは基本ありません。まずはオーディションの詳細を問い合わせで確認してからプロフィール資料を送るように徹底しましょう。
文章や言葉遣いが威圧的でないか
フリーランスをしているとたまにめちゃくちゃ上からくる主催者に遭遇します……。過去には僕もオーディションで暴言を吐かれたり売れていないことをいじられたりすることもありました。
こういった人たちを避けるにはまずオーディションの文章をチェックしましょう。次の項目が当てはまることが多ければやや要注意です。
- 本文と別の注意書きが多い
- 語尾が強め
- 敬語が少ない
「必ず~するように」「決して~しないこと」といった文面はかなり強めな文章です。指示内容に問題はなくとも言葉遣いが荒いと現場でも同じことが起こる恐れがあります。
やり取りする際も対等に接してくれているかどうか入念にチェックしていきましょう。
映像編
使用期間の記載がない
CMなどの映像案件には使用期間が存在します。企業が映像を使える期限のことで演者を守る契約期間に相当します。これが無期限となっていた場合、出演した映像は許諾なく永久に使えるというわけです。
無期限と書いてあれば個人の判断となりますが記載がない場合は要注意です。わからないまま応募するのではなく先に使用期限の有無を確認していきましょう。
性的なシーンへの対応が雑
映像案件ではキスシーンや暴力的なシーンを撮影することもあります。こういったシーンがあることは事前に告知されていることが大前提です。
さらにシーンの撮影方法は詳細に確認しておくことをおすすめします。女性であれば同性のスタッフが同席するかどうか、配慮がどのようにされるかまでチェックしましょう。また男女問わず【ハラスメント防止対策ポリシー】は必ず確認しておきましょう。
主宰者の身元が不明
また映像案件で気をつけてほしいのが以下のような状況です。
- 主宰者の名前が苗字のみ
- 調べても会社が出てこない
- 住所が貸しオフィス
- HPにほとんど内容がない
主宰者の身元が分からないままプロフィール資料を送るのはかなり危険といえます。住所や最寄り駅などは安易に伝えないようにしましょう。
なおHPがあったとしても会社や事業の詳細がない場合は限りなくグレー。手がけた作品が一切確認できないところは避けた方が賢明です。
おかしいと感じたら辞退でOK
フリーランスはどの業界でも非常に弱い立場にあります。しかし契約書を交わす前の段階で相手になにかを強制する権利はありません。違和感や身の危険を感じたらオーディション中でも辞退することができます。
その際はもちろん角を立てずに伝えることがベター。不安な場合は周囲の人に相談しておくこともトラブル防止につながります。