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エキストラでも油断大敵!守るべき5つのポイント

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エキストラはドラマや映画に欠かせない、大切な要員です。事務所に所属すると、仕事としても入りやすい案件になります。

しかしエキストラの練習をする機会は中々ないもの。いざ入るとなると「どう動いていいか分からない」という人も多いかもしれません。

そこで今回は、数々のエキストラ案件をこなしてきた中で得た知見やポイントについてまとめていきます。エキストラは台詞・見せ場がなくても、その場にいることが大切な仕事です。

上手くこなせば次の現場につながるチャンスともなりますので、ぜひポイントを抑えておきましょう!

エキストラで入るならこれを守ろう!

エキストラとして入るとき最も大切なのは進行の邪魔をしないことです。いくら大きな作品であってもエキストラはエキストラ。立場を超えた言動は控えなくてはいけません。

エキストラで入るとしても芝居のプロとして、作品や周囲の人への配慮は忘れないようにしましょう。

①レギュラーを隠さない

パソコンの前の猫まず何よりも重要なのが【レギュラーメンバーの邪魔にならないこと】。レギュラーメンバーとは、脚本に役名が載っているキャストのことを指します。なかには準レギュラー・ゲストと呼ばれる人もいますが、名前がある人は役付き・名前付きと呼ばれる大切な役柄です。

エキストラはあくまで、現場の雰囲気を作ったりレギュラーが悪目立ちしないための役どころになります。レギュラーメンバーの立ち位置や動きは常に把握して、絶対に被らないように注意しましょう。

まれにレギュラーと一緒に歩く・対話するといったチャンスもありますが、そのときも我を出してはいけません。レギュラーメンバーがよりよく見える角度や場所を把握して上手な背景になれるとベストです。

②常にカメラの向きと画角をチェック

鳥とカメラ意外と見落としがちなのがカメラの位置です。カメラの向きや画角は、映像作品の額縁となる非常に重要な要素となります。カメラがどこから何をどう写しているのかは、シーンやカットが変わるたび常に想像しておくのがおすすめです。

位置を把握できるようになると見せたい構図も分かるようになってきます。上手く立ち回れるようになると、エキストラとしての美味しいポジションも任せてもらえるチャンスになりますよ。

③助監督の指示には従う

カット用のボード現場は基本的に監督助監督が回しています。とはいっても監督は「ブース」と呼ばれる映像が見える場所にいるため、俳優が立ち回る現場そのものにはいないことがほとんどです。

一方助監督は、監督の指示を聞きながら現場でエキストラやキャストを動かしていく役回りになります。特にエキストラは助監督が動きをつけるケースが多く、監督よりも話す機会は多いかもしれません。

そこで注意したいのは【助監督の指示には従う】ことです。助監督は監督の指示や見せたい図を考えながら、エキストラを適切な位置に配置します。

自分で微妙な立ち位置や動きに思えても、指示には絶対逆らわないようにしましょう。もし疑問がある場合には勝手に変えず、まず相談することが大切です。

④裏芝居でもリアルに

二匹の猫裏で動く上にボヤけがかけられることの多いエキストラ。しかし、だからといって裏芝居を適当にこなしてはいけません。

エキストラの適当な芝居は意外と現場の進行を止めやすい原因にもなります。作品全体を見通している監督は当然、エキストラの芝居も重視しているものです。

「どうせ見えないから」「ほとんど映らないから」といって芝居を疎かにしないよう注意しましょう。

⑤現場の動きを把握しておく

時計映像現場の動きは目まぐるしく、シーンごとに時間が決められていることがほとんどです。特にドラマ撮影では分刻みのスケジュールが立てられるため遅れがないことが前提条件となっています。

エキストラで現場に入るときには大体の時間スケジュールを頭に入れておくことが大切です。カットが変わるとカメラ位置が変わり、シーンが変わると全体の動きが変わります。

  • どのシーンの何のカットか
  • 段取りかテストか本番か

この2点は常に把握しておくようにしましょう!

実際にあったNG集

ここまでエキストラとしてのポイントに触れてきました。しかし実際にそれがどんなミスに繋がるのかはイメージしにくいかもしれません。

ここでは、実際に私が現場で見聞きしたNGの例を紹介していきます。今回の例を参考にして、現場でどう動くべきなのか改めて考えてみてくださいね。

私物が見えている

実際にあったNG例
  • 誰かのスマホが見えている
  • 移動用のサンダルが映っている

芝居以外で注意したいのが私物の置き場所です。現場では撮影場所に入る際にバックやコートなどは持っていきません。

しかし、シーンによっては長時間その場で待機となる場合もあり、スマホや台本・最低限の私物は持ち込むことがほとんどです。特にエキストラはセッティング中も待機場所に戻るということはなく、原則その場待機となります。

撮影が始まる際には引き出しや物裏・足元などに私物を隠しますので、カメラの画角に写らないよう注意しましょう

私物が見えてしまっているというNGは、私物を持ち込むことの多いエキストラが当然多くなります。

現場に入ったらまず確実に私物が隠せる場所を探すことが大切です。また撮影後は現場に置き忘れないようにも注意しましょう!

指示の動作後に止まったまま

実際にあったNG例
  • エキストラが動いていない
  • 席に座ったらそのまま止まってる
  • パソコンの前で手を動かさない

これも意外とよくある話です。エキストラは背景として動く駒になりますが、だからといって居ればいいという訳ではありません。動きをもらっていても、もらっていなくてもカメラの中に写るのであればしっかりと芝居を行いましょう。

全体が動いている中でサボっていたり止まっていたりすると、かなり目立つことになります。さらに「動けない」と判断されると重要なシーンからはあえて外されることも

役者として居ることは常に意識していきましょう。

カメラに映ろうとでしゃばる

実際にあったNG例
  • レギュラーよりも目を引いてしまう
  • いま通った人がなんか気になる

これは一見エキストラにとって褒め言葉のようにも思えますが、NGポイントとなりやすい注意事項です。

基本的にエキストラがレギュラーより目立つことは厳禁。「ここで動いた方が目立つな」などと気付いた際には、あえて控えることも大切になります。

私が数年前入っていたドラマでは、こんなことがありました。

助監督:ここから立ち去ってもらえる?

エキストラ:いや、ここに居ていいですか?

カメラの画角に写っていたいがために、エキストラが助監督の指示に逆らったのです。当然助監督の指示は画を綺麗に撮るためのものでしたが、仕方なくその動きは別のエキストラに頼むことになりました。そのエキストラが後々出番を減らされたのは言うまでもありません。

現場はみんなで作るもの。1人だけ美味しいポジションをゲットしても、むしろマイナスになりますので、欲を出し過ぎるのは控えるようにしましょう。

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エキストラは役者として現場を知る第一歩

通行人

エキストラは作品に欠かせない要素でありながら雑に扱いやすい役どころでもあります。

しかしどんな人気俳優でも、エキストラの経験からスタートした人は少なくありません。
またエキストラは俳優部の土台となるポジションでもあるため、現場を俯瞰して見られる貴重な機会です。

ただのエキストラと油断せず、どんな現場も糧にして俳優としての経験値を積み上げていきましょう!