Wikipediaを見ていたら半日経っていた経験のある皆さん。またまたタイムトリップのお時間です。今回はゾクゾクするような思考実験から世界で起きた珍事件まで幅広いジャンルでご用意させていただきました。人間の知識欲というものは恐ろしいものですね。
そんなくだらない時間過ごしたことないよという皆さんもハマる何かがきっとあるはず。ぜひWikipedia発の無限旅行を楽しんでってくださいね。
Wikipediaで知る哲学・思考実験
世界五分前仮説
ただそれだけのぶっ飛んだ仮説世界五分前仮説。しかし実はこれ反証することが一切できません。だって5分前以上の記憶も5分前に植え付けられたかもしれないから。では一体人間とはなにか生きるとはなにか。謎が謎を呼んでいくロマンのある思考実験です。
安楽死ジェットコースター
安楽死ジェットコースターは2010年に発表されたコンセプトデザイン。読んで字のごとく乗った人を確実に安楽死へ誘うことのできるジェットコースターです。生き生きと死んでいくことを可能とした本作品にはいまでも世界中でさまざまな議論が繰り広げられています。
哲学的ゾンビ
人生にひどく疲れてしまったとき、こう考えたことはないでしょうか。
哲学的ゾンビとは人間と同じ体と頭と社会性を持つけれど内面的な意識だけ持たない人間のことを指します。哲学的ゾンビは笑うし泣くし怒るけれど喜び哀しみ怒りといった感情を持ち合わせていません。意識を持たない人間を果たして貴方はどう定義付けますか?
メアリーの部屋
メアリーは白黒の部屋で白黒の画面を通してのみ世界を知っている。聡明ですべての物理情報を有し赤いという言葉の意味も使い方もわかっているし赤が見える神経生理学的理由も知っている。そんなメアリーが部屋を出たときメアリーは何かを学ぶのだろうか?
メアリーの部屋は知識で学ぶこと以外に主観的性質(クオリア)が存在するかどうかを確かめるための思考実験です。色盲になった人や反対に視覚を取り戻した人などWikipediaにある関連事項もなかなか興味深くておすすめですよ。
モンティ・ホール問題
奥が見えない扉が3つある。1つだけ当たりで奥には高級車が、2つは外れでヤギがいる。君が1つの扉を選択したあと選ばれなかった扉から外れの扉が1枚開く。さて君は選んだ扉を変更すべきだろうか?
アメリカの雑誌コラム「マリリンにおまかせ」に寄せられた投稿にマリリンが回答したことで大論争を巻き起こしたモンティ・ホール問題。彼女は上記の問いにこう回答しました。
あれ?残り2枚なら確率は50%なんじゃないの?こう感じた人はぜひWikipediaを読んでみてください。直感的な解答と実際に正しい解答が異なる不思議な心理トリックのおはなしです。
テセウスの船
部品がすべて新しくなった船は元の船と同じなのか
テセウスの船は哲学を抜けて万物に問いかけるパラドックスの一つです。ギリシャの伝説から始まった同一性に関する疑念ですが実例がとにかく面白い。頭をひねくり回したいときはぜひ該当のWikipediaに潜ってみてください。
臓器くじ
- 公平平等なくじで健康な人間を一人選ぶ
- その人間を殺して臓器をすべて摘出する
- 臓器移植を待つ人々に分配する
臓器くじは多数の為に少数が犠牲となることは許されるかという思考実験です。くじで当たってしまった人は犠牲となります。しかし人数だけでいえば一人で複数人を助けることができる合理的な方法です。非情に非道徳的な問いかけですが今日の社会制度にも通じる話でもあります。議論に上がる意見や反論も面白いのでぜひ一緒に考えてみてくださいね。
囚人のジレンマ
全員が協力すれば最も良い結果となるにも関わらず協力しない人が得をする状況では全員が互いに裏切り合ってしまうというのが囚人のジレンマ。
企業間での競合や環境問題、最近だと転売ヤーにも広く通じる概念です。デスゲーム系のエンタメでもしばしば使われているため何となくわかる人も多いのではないでしょうか。誰かが得をするのは許せない人間の愚かしい性に生じる悲しきジレンマです。
水槽の中の脳
世界そのものの存在を懐疑的にみる思考実験が水槽の中の脳です。意識とは、知識とは、世界とは。あらゆる物事を無為にしてしまいかねない思考実験ですがそれを応用して生まれたのがかの有名なマトリックス。世界五分前仮説と同じくゾッとするWikipediaページです。
中国脳
何億人もいる中国人に携帯を持たせて自分の電話が鳴ったら規定の番号にかけてもらおう!これって脳細胞の神経伝達と同じだけどそこに意識は宿るのかな?
とんでもない思考実験中国脳ですが先には人工知能にも発展するおはなしです。脳をマネたネットワークに意識は存在し得るのか。ひょっとすると私たちが生きている内に答えが見えるかもしれませんね。
親殺しのパラドックス
もしタイムトラベルが可能だったとして過去で親を殺してしまったらタイムトラベルをする自分はどうなるだろうか。これが親殺しのパラドックスです。親を殺したら自分が消えて、でも自分が消えたら誰も親を殺しに来ないから自分がまた生まれて…。並行世界やマルチバースなど現在も映画や小説で回答が示されている永久のSFパラドックスといえるでしょう。
面白い現象やウソのような本当の話
青木まりこ現象
書店に行くと○○が込み上げることを伝えた雑誌投書より名付けられた青木まりこ現象。ぼくはあんまり体験したことないんですが男性より女性の方が多いらしいです。
若い女性が○○について取り上げたことも相まって一気に広がった不思議な言説。かなりしっかりとした議論が進んでいるのもなんだかクスっとするWikipediaです。
ココ(ゴリラ)
ココは1971年から2018年に生きた雌のローランドゴリラ。世界で初めて手話を会得し人との会話を実現したといわれています。エピソードに懐疑的な声もあるものの一連のエピソードは本当にあり得たかもしれないものばかり。ココが答えた死についての詩的な回答はあまりにも有名です。
人体自然発火現象
人体自然発火現象は火気もない場所で突如人の身体だけが燃え上がってしまう謎の現象。世界各地で確認されるにも関わらず原因は未だに不明。またこの現象では出火原因とされるものはなく部屋は綺麗なままであることも更なる謎を呼んでいます。さまざまな推論はされているものの依然として謎の多い不気味な現象の一つです。
聖母の出現
世界では古今東西、聖母の出現が数多く確認されています。その中にはカトリック教会の公認・未公認のものがありますが聖母マリアを見たという内容に変わりはありません。Wikipediaではかなり多くの出現事例が取り上げられていますので読み応えは十分。
エミュー戦争
人間 VS エミュー(ダチョウ)
農作物確保のために人間がエミューに戦いをしかけたエミュー戦争。その意外な結末によりこの戦いは現在まで語り継がれることとなりました。
果たして勝利を掴んだのは機関銃や軍隊まで動員して絶対的勝利を確信した人類か。はたまた2万羽にも及ぶ機動力でとんでもない危機回避能力を見せるエミューか。世紀の大戦争の行方をとくとご覧ください。
バッドアート美術館
バッドアート美術館とはその名の通りBADなARTのみを展示する美術館です。ゴミ山から拾われた一枚の絵をきっかけに人々の支持と熱狂を集めた今日までの歴史は美術史における間違った側面かもしれません。
しかしアンチアートと揶揄された際に発した設立者マリー・ジャクソンの言葉にはなんだか勇気が湧いてきます。努力を続ける全ての人に覗いてほしい美術館です。
盗めるアート展
盗んでOKの絵があったら貴方は盗みますか?
2020年東京の荏原で開催された盗めるアート展は10日間のコンセプトギャラリーの予定でした。しかし結果はものの数分で閉展。ある意味美術史に残る社会実験となりました。
しかし本展がより注目されたのは終幕後の絵の行方です。ある意味世間を巻き込んだ大騒動となった泥棒たちの夜。色々と考えさせられることの多いWikipediaです。
52ヘルツの鯨
52ヘルツの鯨は1989年に初めて確認されました。
他の鯨では確認できない高さの52ヘルツで鳴く彼(彼女)は世界でもっとも孤独な鯨ともいわれています。誰にも届かない声で鳴き続ける鯨の声はWikipediaで聴くことが可能。地球でたった一頭海で鳴いている鯨のロマンあふれるおはなしです。
自分の発明で死亡した発明家の一覧
自分で発明したものをキッカケに死亡してしまった発明家は数知れず。嘘みたいな挑戦と失敗の歴史。意外と短いのでサクッと読めます。
おバカ・オモシロ系のWikipedia
世界一の一覧
読む手が止まらなくなる世界一の一覧。知っているものから知らないものまでありとあらゆるナンバーワンを知ることができます。個人的には動物の長寿記録が意外過ぎてビックリ。
世界で一番多くの航空会社を利用した人物が日本人というのも驚きです。また同じ雑誌で連続して表紙モデルを務めたのは誰もが知るあの人なんですって!
馬鹿は風邪を引かない
日本人なら誰しも一度は聞いたことがあるだろう通説バカは風邪を引かない。実は江戸時代にはすでに登場していたといわれていることをご存知でしょうか。
今も昔もバカに対する皮肉は庶民の得意分野だったようです。理由は数あれどWikipediaでは学術的な説明も説かれています。思わずへえと言ってしまう雑学トリビアです。
ワールド・ジャンプ・デー
ワールド・ジャンプ・デーは2006年7月20日10時39分13秒に決行予定された地球温暖化のトンデモ解決策。
という計画です。その賛否は分かれるところですが一応参加者カウンターは6億人を超えていたそう。万に一の確率でも温暖化が止まるならジャンプくらいしてもいいかもしれないね。
首なし鶏マイク
首がないまま18ヶ月間生きた鶏
説明したとおり首なし鶏マイクは首を無くしても正常に生き続けた世界で唯一のニワトリです。首なしで生き抜いたマイクは大学にも持ち込まれ科学者による見解も受けています。最期はなんだかあっけないものの生命の不思議を感じるおはなしです。
幽霊文字
文学や古典が好きな人ならぜひ読んでほしいのがこの幽霊文字。典拠不明なのになぜか生き残り続ける謎の漢字のWikipediaです。誰が作ってどう読むのかも分からないけど意味があってパソコンで打てる。なんだか言語の神秘に触れるようでよくわからないロマン、感じませんか。
5秒ルール
床に落としてしまった食べ物を5秒ルール!といって拾い上げた経験はありませんか?実はこれ世界各地にある迷信で地域によっては3秒とも10秒ともいわれています。
しかし世界にはそんなくだらない迷信をしっかり調べ上げた研究者も存在しました。明日から5秒ルールを適用するかどうかちょっぴり悩むWikipediaです。
サウスウエスト航空
突飛な発想とユニークな施策で当時レッドオーシャンだったはずの航空業界で一気に駆け上がったのがサウスウエスト航空。
色々と奇抜すぎて物語としては出来過ぎなくらいですが全て事実というのだから信じられません。ジャンプ漫画を地でいく一風変わった英雄譚です。
スター・ウォーズ・キッド
スター・ウォーズ・キッドはカナダに生まれた至って普通の少年。しかし2002年の出来事をきっかけに彼の人生は一変してしまいます。
関連動画が計10億回以上再生されたとされる彼の人生はまさにネットの恐ろしさそのものといえるかもしれません。けれどWikipediaを見る際にはぜひ現在の彼の生き方までチェックしてみてくださいね。
トランスヒューマニズム
科学技術の力で人間を超進化させようというSFもビックリの思想トランスヒューマニズム。
ちょこっと難しい文章が続きますが読んでいるとどんどん現実を帯びた超人間主義の存在に胸が高鳴ります。SF好きや科学好きにはぜひ読んでほしい知的Wikipediaです。
君は牛を二頭持っている
君は牛を二頭持っている、だから…
こちらは元々経済学の仕組みを解説するために生まれたジョークでした。しかし現在では政治的概念を説明するジョークとして知られています。短く読みやすいWikipediaなのでどうしても暇なときのトリビアにぜひ。
世界で一番笑えるジョーク
2002年イギリスのウェブサイトが世界で一番笑えるジョークを発表しました。サイトでは約200万人によって世界70ヶ国から届いた4万通ものジョークへ人気投票を実行。
結果選ばれたのはイギリスの精神科医による作品でした。Wikipediaではトップ2の作品と各国で好まれるジョークの傾向が書かれています。
アメリカ映画の名セリフベスト100
最後におすすめしたいのがアメリカ映画の名セリフベスト100
映画好きとしては頷いてしまう台詞と作品ばかりで映画ファンにはぜひおすすめしたいWikipediaです。映画関係者によって選ばれたためやや玄人向けなのは否めませんが見るだけで楽しくなりますよ。
平和の証。かもしれないイグノーベル賞
ノーベル賞のパロディとして1991年に始まったイグノーベル賞
人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究を審査基準に毎年あらゆる風変わりな研究が発表されています。研究はもちろん終始楽しそうな授賞式の慣例も注目です。すべての学会にスウィーティー・プーがいてくれたらいいのにな。