アルバイターからフリーのライターに転向し早五年。紆余曲折はありつつも、今ではライター業一本で生活できるまでになりました。最近ではアルバイトをコロナで無くしてしまった役者の友人やいまから役者を目指そうとする後輩にコツを聞かれることも多く、ライター業は人気の働き方になり始めているようです。
そこで今回は、わたしが実践しているライティングの基本的なテクニックをご紹介します。いくつかのクライアント先でも、執筆テクニックとして共有をお願いされている方法になりますので、初心者の方にもおすすめです。
- よくコピペ判定されてしまう
- 言いたいことが上手く表現できない
- 文章力を上げて単価アップにつなげたい
- ライティングのスキルアップを目指したい
こうした悩みをお持ちの方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
少しのこだわりで差をつける!基本のテクニック
まず身に付けておきたい基本テクニックが文章の読み易さです。インターネットで情報を探す人は最初から結論を求めていることが多いもの。
分かりにくい文体や長々とした文章は、それだけで飛ばされてしまう可能性もあります。最初はとにかく誰が読んでも分かりやすい文章を目指して、執筆していきましょう!
一文はなるべく50~80文字以内に
「~ので、…」→『~です。そのため…』
「~ですが、…」→『~です。しかし…』
「~な上、…」→『~です。さらに…』
文章の長さはクライアントから規定がない限りは、50~80文字以内におさめることがポイントです。これは大体の媒体で1~2行におさまる長さになります。ページを開いた人が読むのにストレスを感じない長さを心がけましょう。
文章がどうしても長くなってしまうという人は一文にまとめ切るのが癖づいているかもしれません。接続詞を積極的に利用するだけでも文章の切り方はウンと上手くなりますよ。
段落はまとまりを意識
一文の書き方が分かっていたら、次は段落を意識していきましょう。段落とは数文でまとまった一つのかたまりを指します。
基本的には話の内容が展開するとき区切りとなるポイントです。おおよそ200~300文字あたりで段落を分けていくと見栄えもグッと良くなりますよ。例にするとこんな感じです。
現在私が利用しているのはランサーズとクラウドワークスです。どちらもライティング案件を中心に、フリーランスとクライアントを繋いでくれる仲介サービスになります。フリーランスであればクライアントと直接契約を行うこともできますが、初心者の場合、こうした仲介サービスを利用するのがおすすめです。仲介サービスには手数料がかかる一方、以下のようなメリットがあります。
(段落分け後)
現在私が利用しているのはランサーズとクラウドワークスです。どちらもライティング案件を中心に、フリーランスとクライアントを繋いでくれる仲介サービスになります。
フリーランスであればクライアントと直接契約を行うこともできますが、初心者の場合、こうした仲介サービスを利用するのがおすすめです。仲介サービスには手数料がかかる一方、以下のようなメリットがあります。
段落を意識的に分けられるようになると読み手側にとっても必要な情報をより見つけやすい文章になります。
普段自分がスマホでコンテンツを読むときをイメージしてサクサク読めるようなライティングを行っていきましょう!
コピペ判定を防ぐためのテクニック
ライティングを行う上で最も気を遣うのがオンライン上での被り。つまりコピペ判定になります。
しかし同じ内容に触れているページであれば、どうしても言葉は似てしまうもの。「全くコピペはしていないのにコピペ判定されて修正に手間がかかった」という人も多いかもしれません。
ここではコピペ修正に時間をかけたくない私が辿り着いたコツをご紹介します。
- いつもコピペを指摘されてしまう
- コピペ判定をどう修正していいのかわからない
こんな人はぜひ今日からのテクニックとして活用してみてくださいね。
上位記事をコピペしてその場で添削
同じテーマを解説するのに対して言葉や表現が被ってしまうことは防ぎようがありません。そのため新しく文章を書くときはまず上位サイトの内容を読んでいきましょう。
ある程度チェックできたら自分の言葉で執筆を始めていきます。この時点で多少の表現は被ったときに自分自身で気付けるはずです。
そして段落や見出しごとに書き終えた時点で、上位サイトにある同じ内容箇所を自分が書いた文章の下にコピペします。
すると似た表現や同じ言葉が明らかになりますので被らないように調整していけばOKです。面倒だという人は上位サイトを参照しつつ言い回しや語彙が似ないよう確認しながら執筆していきましょう。先にコピペ判定される可能性のある文章を知っておくことがコピペ判定を防ぐポイントです。
言葉や表現は類語を調べる
使いたい表現がいくつかのサイトで散見されるようであれば類語を調べていくのも手っ取り早い解決策です。固有名詞でない限り、ほとんどの言葉は別の言葉でも言い換えることができます。たとえば以下の文章なら、次のとおりです。
フリーランスであればクライアントと直接契約を行うこともできますが、初心者の場合、こうした仲介サービスを利用するのがおすすめです。仲介サービスには手数料がかかる一方、以下のようなメリットがあります。
(言い換え後)
フリーで活動するなら相手と直に契約することもできます。しかしまだ経験が浅いのであれば、仲介会社を使う方法がおすすめです。仲介会社では仲介料がかかるものの、次のような利点が挙げられます。
文章を長くするか短く切るかor言葉の難易度をどこまで上げるかはクライアントによって変えていきましょう。言い換えや類語選びに慣れていくと修正がスピードアップするメリットにもつながります!
メリットとデメリットの書き方
ライティング案件ではアイテムやサービスの紹介記事もあります。紹介記事にはメリットとデメリットの解説がつきもの。しかし実際にはメリットやデメリットって既に知られているような内容ばかりになってしまいがちですよね。
そこでおすすめしたいのが今回のテクニックです。アイテム紹介などを中心に執筆されている方はぜひチェックしてみてください。
特徴とメリットの関係性をあげる
「メリットをあげたら薄っぺらくなってしまった」という場合には、メリットと特徴を関連付けて新しい利点を探してみるのがおすすめです。たとえば個人店のスイーツを紹介するのであれば、以下のような解説ができます。
- 特徴:オンラインでしか購入できない
- メリット:季節のフルーツを使用
- =記念日に最適(新しいメリット)
受注生産品であることや季節のフルーツが使われていることは、それぞれ分かりやすい特徴になります。
しかし関連付けて考えてみると「人と被りにくい」×「そのときならではの味を用意している」ため特別感がほしい記念日にぴったりです。
これは各特徴だけで結びつけるのはすこし無理がありますが、二つの要素が合わさることで浮かび上がるメリットになります。
メリットが浮かばないときはその特徴がどんなメリットに繋がるのかを考えていきましょう。
独自性について言及する
特徴もメリットやデメリットと並んで似たり寄ったりになりがちな部分といえます。他社競合にはない特徴を挙げたいときには、ある特徴が他社競合と比べてどれくらい珍しいものか突き詰めていくのもおすすめです。たとえば格安SIMを紹介するのであれば、次のとおり。
- 安い→○社よりも同容量で△円安い
- 繋がりやすい→定期的な通信調査を実施
- 使いやすい→相談窓口を〇種類用意
分かりやすい特徴や会社自体が押し出しているメリットには必ずそれを裏付ける理由があるものです。
しかしその独自性に触れない限り、耳障りのいい特徴やメリットはかえってうさん臭く見えてしまう可能性もあります。運営元がアピールしている特徴がある場合には、ぜひ他社にはない独自性や企業努力をチェックして、信頼ある文面を作っていきましょう。
ターゲット層との関連に触れる
サービスやアイテムによっては、そのメリットデメリットがどんなターゲット層に刺さりやすいかに触れる方法もあります。
たとえば昨今注目されるVOD(動画見放題サービス)を紹介するなら次のような絡め方です。
- [20万本見放題]→子ども向け番組は2万本あり家族での利用もおすすめ
- [ライブ映像配信]→韓流アイドルの密着番組も無料で見放題
- [作品数は少ないがニッチな作品が豊富]→人気作品以外のものもカバー
このとおりメリットや特徴はより細かくすることでそれが刺さるターゲットやペルソナが明らかになっていきます。
本当にちょっとしたテクニックではありますが「ありきたりな内容しか書けない」と悩む方にはぜひおすすめしたい方法です。
ライター業は真面目さん向けのお仕事
ライター業は誰でも始めやすい仕事である分、ライバルとの差がつきにくい仕事になります。スマホで調べ物をすると似たり寄ったりな内容が大量に出てきたという経験がある人も多いかもしれません。
しかしライター業はだからこそ、少しの手間をかけることで周囲との差をつけやすい仕事です。コツコツ調べものをしたり読み手の読み易さも意識しながら書いてみたり、真面目に取り組めば取り組むほど、相手からの信頼につながります。
小さな努力が評価に変わりやすい仕事ですので気になる方はぜひ今回のテクニックを意識しながらトライしてみてはいかがでしょうか。