小さい頃にやっていたけれど大人になってまた気になってきた歯科矯正。とはいえフル矯正するほどの資金や悩みはなく何とはなしに自身のそこまで自信のない口元と付き合ってきました。
そんな中出会ったのが格安&短期間で仕上がるキレイライン。歯科矯正のイメージだったワイヤーもなく周りにもバレない特長に大きく興味を惹かれた私はついに大人矯正へと踏み切ったのです…!
ここではキレイラインの結果とメリット/デメリットを実体験に基づいてお話ししていきます。キレイラインを迷っている方、実際の出来上がりをイメージしたい方は参考にしてみてくださいね。
半年間キレイラインに通った結果と費用
治療を希望した内容
小さい頃の両親の努力の賜物か、私はいわゆる理想的な歯並びで噛み合わせも問題ないタイプでした。しかしよくよく見てみると重なってる歯あり歪みあり芝居中の口の動きが気になる瞬間も多々ありました。
そこでキレイラインに希望した内容は以下の3つ。
- 歯の重なりの治療
- 上顎の引き上げ
- 全体的な歪みの整え
①についてはキレイラインの得意分野といわれ結果としても問題なく治すことができました。ただし②は骨格的な問題によるためキレイラインで完全に治すことは難しく0.1-0.4mmほど持ち上げて全体の歪みを整える程度と注意されました。事実②についてはほとんど変化がなかったためディープバイトはキレイラインの管轄外と考えた方がよさそうです。とはいえ個人的には予想よりも大分引き上がったと感じています。③についても半年間にしては満足のいく結果となりました。
実際にかかった金額
始める前には検査と説明がありキレイラインにかかる金額はその場で確認することができます。わたしの場合は4回のピースで可能なため分割なら187,000円/コースなら176,000円という結果でした。
定期的に検診してもらえる(分割払い)
途中で矯正をストップできる(分割払い)
通院する必要がない(一括払い)
(分割払い) 毎回診察料がかかる
(一括払い) 初期費用が大きい
キレイラインではコースの初回一括払いにして通わずに済む方法もあります。ただ経過を客観的に見てもらえないデメリットがあったため今回は分割払いでの通院を選択することとなりました。どちらにもメリット/デメリットがありますのでニーズに合わせて選ぶことをおすすめします。
最終的にわたしの矯正は3回に短縮したため132,000円+通院費で矯正終了となりました。
実際の経過写真
微妙〜に動いていることがお分かりになりますでしょうか。上の歯は噛み合わせの深かった前歯が少し上がり下の歯はやや重なっていた前歯自体が綺麗に揃いました。模型だと本当に微細な差ですが、実際に見ると短期間にしては大きな動きに感じたのを覚えています。たかが0.数ミリの差であっても写真写りも格段に上がり口元の印象も変わったことは本当にうれしかったです。
結果としての実感は「治す」よりも「整える」というのがわたしのキレイラインへの感想です。
キレイラインを受けたメリット
ここからは気になるメリット/デメリットについて利用者の視点からお話ししていきます。かなり慎重に進めていきましたので細かい点もありますが、不安要素がある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
金額が安く済んだ!
キレイラインの最大にして最強のメリットはやはり価格の安さです。自分に合ったマウスピースをいくつも作りながら15万以下で済んだのは個人的にも驚きの安さでした。ただし金額は分割か一括かによっても変わるため徹底して安くするならコースの一括払いがおすすめです。最初は見積もりを出してもらうこともできますので一度訪ねてみてはいかがでしょうか。
ほぼ希望通りに仕上がった!
明け透けに書かれる口コミ評価で不安だった出来上がりは、ほぼイメージ通りに終えることができました。矯正により笑顔の形が変わり唇の開き具合が美しくなった点も思わぬメリットです。
ただ実際に通ってみて確かにこれはデメリットにもなり得る点だということも実感しました。わたしは最初のイメージのすり合わせでかなり時間を割いて疑問点をぶつけたのですが、途中で担当者が変わったことを覚えています。つまり最初の問診は実際に担当する方ではありませんでした。答えてもらえない質問も多くしどろもどろになっていたところ本来の担当医師に変わりようやく全て回答をもらえたという不安なスタートを切りました…。
このことも踏まえるとキレイラインを提供する矯正歯科の選び方は非常に重要です。キレイライン自体は同じシステムでも実際にサービスを提供する歯科のスタイルはさまざま。出来ると断言された希望内容が別の歯科では出来ないと言われることもあります。面倒にはなりますがリスクヘッジをするなら評判の良い矯正歯科を数件回っていきましょう!
誰にもバレずに終わった!
一日20時間以上マウスピースを付けるキレイラインは常に歯に透明のピースをはめ込む必要があります。実は事務所には内緒で行ったのですが最後まで気付かれることはありませんでした。
それどころか矯正中に会う人で気付いた人は一人もおらず本当に誰にもバレずに終わらせられたのだから驚きです。バレるとしたら見た目より初期の滑舌になるかもしれません。よって見た目が気になっている方はほとんど心配がないことをお伝えしておきます。
意外なダイエット効果も!
意外と難しかったのが一日20時間のタイムライン。4時間だけ食事や歯磨きなどで外すことになりますが、普段から食事後すぐの歯磨きを心がけないと簡単に超えてしまいます…
また間食やちょっとしたドリンクでも歯磨きなしでは虫歯リスクがグッと上昇するので必然的に矯正中は必要最低限の食事になりました。
結果的にメリハリのある生活に変わり体が絞られたのは嬉しい効果でした。歯並びを整えたことでフェイスラインもややシュッとした気がします。強制的な食事制限は辛いものがありますが「食べるのを我慢すれば矯正がはやく終わる」と思って踏ん張りましょう!
キレイラインを受けたデメリット
歯医者選びが難しい
メリットでも少し触れたようにキレイラインの結果はどこの歯医者でやるかが大きく左右します。同じキレイラインのシステムを使っていても担当する医師の技量はピンキリ。不慣れな人にあたってしまうと次のようなトラブルが起きてしまう恐れもあります。
- 思うように進まない
- 治療可能といわれた箇所が治らなかった
- 予定よりも大幅に延長し費用がかかった
キレイラインで成功するためには出来ないことは出来ないと断言してくれる歯医者を選ぶことが大切です。キレイラインはあくまで上下各6本の歯しか動かさないため全体の矯正には向きません。わたしもディープバイトについては「骨格の問題になるためできない」と断言されました。キレイラインの特徴を知り自分の歯がどこまで動かせるのか、必ず徹底的に確認しておきましょう。
歯科医が積極的とは限らない
意外と多かったのがキレイラインと提携しながらキレイラインに懐疑的な歯医者です。もちろんワイヤーの方が矯正範囲が広がる上、確実な効果が約束されています。しかしキレイラインはワイヤーをするほどではない歯の歪みやズレに特化しているため、元々のターゲット層が異なります。キレイラインではなくワイヤーでの矯正を勧められるケースもありますが慌てず慎重に話を聞いていきましょう。
もしかしたら本当にキレイラインに不向きな歯並びである可能性もあります。キレイラインを検討する際には矯正の選択肢を広く捉えつつ選んでいくのがおすすめです。
聞いていた内容と結果が異なることも
これはわたしが実際に受けたことです。当初は4回といわれていた回数は突如3回で終了となりました。理由としては「これ以上動かすことが難しく自己満足の世界になるため」。それまではもう少し動くと言われていただけにショックな結果でしたが、あくまで最初に提示されるのはシミュレーション。必ずしもシミュレーション通りにすべてが動くことはないようです。
完璧を求めるのであれば最初からインビザラインやワイヤーによる矯正の方が最適です。キレイラインはあくまで微調整にとどまることを念頭に置いて検討していきましょう。
他のサービスを勧められることも
実はキレイラインでの矯正中には別のホワイトラインというものに変わりそうになったことがありました。「ホワイトライン」はキレイラインとサービス元が異なるマウスピース矯正システムです。
聞いたところキレイラインよりもマウスピースの厚みが抑えられるため期間が短くデメリットも少なく済むというのが売りのようでしたが、実際にはキレイラインによる弊害が報告されるようになってからキレイラインのデメリットを抑えるため内部の人が動いて新しく立ち上げたサービスでした。
結局特に不満のなかったわたしはキレイラインのまま終わらせました。しかしなかには十分な説明なくホワイトラインへ変更した人も少なくないようです。通院中の違和感はスルーせず必ず納得するまで確認していくように心がけましょう!
キレイラインがおすすめな人&ダメな人
キレイラインは機能面よりも審美面に特化した矯正システムになります。そのため基本的には以下のような特徴を持つ方におすすめのサービスです。
- 全体的な歪みはない
- 上下12本内に気になる箇所がある
- 周りにバレずに終わらせたい
- 費用は50万以下で抑えたい
反対にキレイラインでは噛み合わせや口腔機能が疎かになる点も挙げられます。奥歯も含めて全体的にガチャガチャしていたり顎関節症を持っていたりする方にはインビザラインやワイヤー矯正がおすすめです。気軽にできるメリットには対応範囲が限られるデメリットがあることを踏まえて検討していきましょう。とにかく不安や疑問は矯正前に解消しておくことが失敗を避けるポイントです。