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おうちでも1人でも芝居稽古!役者として備える日頃からの練習方法5選

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コロナ禍で人と会うことが難しい昨今。ワークショップにも自主稽古にも行けず、芝居を続ける難しさに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本来誰かと触れ合うことで始まる芝居は、一人となると、できることがかなり限られてしまいます。台本を読んでみても何が正解か分からなくなり、芝居自体に自信を無くしてしまうこともあるかもしれません。

そこで今回は、自宅でも一人でも役者として自分磨きができる方法を5つご紹介します。自分にとって必要な稽古やワークアウトを見つけて、コロナ禍でも日頃から役者としての準備を整えていきましょう!

おうちでできる役者磨き

①台詞覚えを速める

吹き出し台詞は芝居において切っても切れない関係にある重要な要素です。台詞を入れすぎて困ることは決してなく、台詞覚えの速さは他のことに尽力する隙間を生み出してくれます。

自宅で時間を持て余してしまったときは、ぜひ今の台詞覚えのスピードを確認してみましょう。やり方は次のとおりです。

  1. 縦書き1ページの脚本を用意
  2. 10分間稽古する
  3. 10分後脚本を伏せて台詞をチェック

脚本は映画からの引用でも自前の脚本でもかまいません。相手役がある場合はスマホなどに録音して練習するのがおすすめです。

目標は10分でほぼ問題なく覚え切ること。10分で足りないようであれば、台詞覚えはやや遅めです。

オーディションでは当日に脚本を渡されてすぐ演じさせられることもあります。定期的に練習して台詞覚えを速めていきましょう!なお脚本探しが大変という方は次の本がおすすめですよ。

②人の芝居を盗む

役者としてドラマや映画を観る以上、芝居に注目することは少なくないですよね。せっかく作品を観るのであれば、著名な俳優の芝居を細かく観察していくのも演技上達の方法です。

とはいえ「人の芝居を盗め」と言われても、ピンとこないかもしれません。ここでは私なりの方法をお伝えしていきます。

劇中の台詞を自分で復唱

リピート台詞というのは同じ言葉であっても、誰が言うかによってニュアンスや色合いが大きく変わっていきます。もし気になる台詞があったときは、ぜひ自分なりに同じ台詞をなぞっていきましょう。

すると聞いているときには気付かなかった俳優自身の癖や色が、自分との違いで浮かびあがります。

  • どこに重点を置いているか
  • 言い方に含まれるニュアンスは何か
  • 声の大きさや抑揚はどれくらいか

作品において自分と誰かが全く同じ台詞を話すことは、ほとんどありません。だからこそ映画やドラマの模倣をすることは自分自身の癖を知るキッカケに繋がります。使えそうな癖や台詞回しはどんどん吸収していきましょう。

台詞のない場面を観察する

人から盗めるものは台詞だけにとどまりません。行動は言葉よりもキャラクターの内面を雄弁に伝える大切な要素です。

台詞のない場面や相手が長く話している場面に突入したら、それぞれのキャラクターがなにをしているか、ぜひ観察してみてください。無意識下でとる行動は、そのキャラクターの深みを表現するものがほとんど。きっとこんな行動が多いかもしれません。

別れ話中なのに手遊びをしている

困難な状況で物に八つ当たりする

憂鬱そうな顔で音楽を大音量で流す

こうした行動は脚本に指示されていることもあれば、俳優自身のアイデアであることもあります。ぜひ自分ならば何をするか考えながら、キャラクターの掘り方を探してみてくださいね。

③演技理論を勉強する

勉強稽古でできることは実技だけではありません。本から演技理論を学ぶことも、立派な稽古の一つです。海外では演劇学校の数も多く、体系化した演技理論が必ず指導されています。

日本ではあまり聞かないものもありますが、俳優を目指すのならぜひ触れておくのがおすすめですよ。ここでは私が実際に使った書籍を紹介します!

「イヴァナ・チャバックの演技術:俳優力で勝つための12段階式メソッド」

ハリウッドをはじめ世界各国の演劇界で俳優指導を行うイヴァナ・チャバックによる著書。本書では、彼女が実践する「12段階式メソッド」についての解説と実用例が、非常に細かく解説されています。

「12段階式メソッド」は簡単に言えば人間の深層心理への洞察力に基づいた演技的アプローチの方法です。たとえば、

  • 戦争を扱った作品で戦争未経験者が戦争を真実と感じるためには何が必要か
  • 一流の詐欺師は普段からどんな癖があるか。

こうした細かな心理や所作の一つ一つを、自分の人生を利用しながら掘り下げていきます。

個人的には、俳優教育の一つの極致ともいえる有益な書籍です。気になる方はぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

「魂の演技レッスン22」

世界的権威に君臨する名演技指導者ステラ・アドラーの著書。スタニスラフスキーから教えを受けた唯一のアメリカ人として有名な著者が、演技のHow-toからWhat-toまでを説いた役者必読の指導書です。

ステラの演技論は、背景と過去を緻密に考えることで自分を懸命に使わずとも役そのものに成り得るというもの。自分を積極的に消費していくスタニスラフスキー・システムに異を唱えるアプローチ方法といえます。

とはいえ役作りの基本や心構え、日々の過ごし方、作品における自分の役割などにも触れているため、役者として生きる方であれば必ず何かしらのヒントが得られる書籍です。

また本書では、俳優が持つ悩みや不安への答えが随所に散りばめられている点も魅力的。ステラの考えに完全な共感はできずとも、俳優の一つの完成形として、学んでみてはいかがでしょうか。

「リアリズム演技」

こちらは数多のハリウッド俳優を輩出するネイバーフッド・プレイハウスに学んだ著者が、アメリカのTVや映画に出演しながら得た知見を惜しみなく書き綴った演技入門の手引書です。

  • 演技の定義
  • 今すぐ取り組める練習方法
  • オーディション現場のリアル
  • 本当にあった失敗談と成功譚

こうした本場で芝居に生きる上で起きたことが赤裸々に綴られています。基本的には、リアリズム演技の基礎を丁寧に解説していますので、リアリズム演技をいちから学びたい方にもおすすめです。

④自分を研究する

自分自身を完全に客観視すること。これは役者として最も重要な要素でありながら、誰にでもできることではありません。ありのままの自分を知ることは、誰にとっても恐ろしいことです。

しかし役者として生きる以上、自分がどう見えるのか、知らない訳にはいきませんよね。せっかく時間があるのなら自分のペースで急ぐことなく、イメージの自分と実際の自分の溝を埋めていきましょう。

自分の顔を知る

鏡

相当な美男美女でも、自分の顔に自信のある人なんてほとんどいないものです。左右非対称、目が小さい、エラが張っている、団子鼻…あなたの顔にはあなただけが持つ色んな特徴があります。

しかし俳優の面白いところはそれらがすべて武器になるところ。俳優にとっての顔の良さとは、美醜のことではありません。

コロコロ変わる表情

人をたじろがせる視線

インパクトのあるルックス

そんなものもあなたを魅せる役者としての武器になりえます。美しいかどうかだけでなく、自分がどんな顔つきをしていてどんな表情がありどんな印象を与えるのか、じっくり確認していきましょう!

自分の声を知る

マイクも役者としての個性を表現する、大切な要素です。ですが「自分の声を瞬時に聞き分けられる」という人は意外と多くありません。それどころか自分の声が聞こえても気付かないという人もいるはずです。しかし声は次のいろんな要素が絡み合う、複雑な要素です。

声の持つ要素
  • 大小
  • 高さ
  • 声の幅
  • スピード

自分の声をそこまで把握していないという人は、一度ボイスレコーダーや動画撮影で声の確認をしてみましょう。ルックスと同じく声色も、イメージと現実を近付けておくことが、良い芝居への第一歩です。

⑤体作り

運動グッズ時間にゆとりがあるならば、ぜひ取り組んでほしいのが基本的な体作りです。体作りといっても本格的なトレーニングや苦しい食事制限は必要ありません。あくまで自分の体がベストコンディションになるような調整を目指しましょう。

人によってベスト体重はさまざま。見た目の美しさも一つの指標ですが、必ずしも全員が全員モデル体型である必要はありませんよね。作品には色んな人がいて、多様性があるからこそより多くの人に共感を届けられるものです。

ただ美しさを目指すのではなく、普通に生活する上で太ったり痩せたりすることのないレベルの運動を探っておくことが肝心です。どれくらいの運動にしたら体に変化が起こるのか知っておくと、役作りにも役立ちます。

とはいえ役者は体が資本。長期の撮影や舞台公演では、かなりの体力が求められます。筋トレや有酸素運動は定期的に行っておくようにしましょう。筋トレは自分の体つきや特徴を知るきっかけにもなります。自分のベストコンディションを知ってより魅力をアップできるよう、マイペースなトレーニングを始めてみてはいかがでしょうか。

日々のゆとりも役者としての糧

とはいえ容易に芝居ができなくなった毎日に焦ってしまうことも多いはず。稽古やオーディションがなくてもアルバイトは続き、役者としての自信をなくしてしまう気持ちもよく分かります。

しかし体力精神力をともに費やす芝居において、日々にゆとりがあることは役者にとって大切な要素です。以前学んでいたハリウッド育ちのコーチは、無理をしがちな日本の若者に向けてよく次の言葉を伝えていました。

貪欲はやがて飢えになり、飢えは役者を追い詰める

常に忙しくして夢を追いかけるだけが、夢への近道とは限りません。今できたこの幸運な空き時間を、ぜひ自分の成長に繋がる自由時間として楽しんでみてくださいね。

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