Z世代を中心に大流行中のSHEIN。安くて品ぞろえも豊富なSHEINは2023年ショッピングアプリダウンロード数が世界一となりました。
しかし一方で発がん性物質などの危険性を叫ぶ声も少なくありません。正直低価格で何でも揃えられるSHEINを使えなくなるのはしんどい…。そこでSHEINに関する事実と安全に使える方法を調べることに。
- SHEINを使ったことがない
- SHEINを使っているけど正直怖い
- 実際に起きていることを知りたい
そんな方は参考にしてみてくださいね!
SHEINってなに?
SHEINはどこの国?
SHEINは中国のネット通販アプリです。
SHEINが製造販売している?
SHEINでは他社から買い取った製品を販売しています。そのため製造業者はSHEINではなく自社工場や店舗もありません。
SHEINでは何百もの個人or企業と提携して巨大なサプライチェーンを作り上げ最小100単位での生産を実現しています。
SHEINの危険性とは?
SHEINが注意喚起されている背景には以下の理由があります。
- 商品の安全性は保障されていない
- 公式での明確な情報公開がない
- 劣悪な環境での強制労働が疑われている
- 個人情報が漏洩するリスクも
日本で購入しても危ない?
SHEINの購入は個人輸入にあたります。そのため大手企業なら発生する安全検査などが実施されません。購入したもののリスクはすべて自己責任です。
SHEINで起こっていること
正直「SHEINの通販がヤバい」といわれてもピンと来ないかもしれません。
しかし現在SHEINは世界中で安全性の調査が行われており数々の事例が明らかになっています。世界中で発覚したニュースを見ていきましょう。
SHEIN製品から発がん性物質検出
実は日本でのSHEIN製品の検査はまだ行われていません。よく目にする発がん性物質などのニュースはお隣の韓国で実施されたものです。また近年ではSHEINのあまりの横行にドイツやカナダでも検査が始まっています。2024年までにSHEIN製品から検出されている発がん性物質は以下のとおり。
- マニキュア液:ジオキサン(肝臓に有害な影響をもたらす)
- マニキュア液:メタノール(中枢神経系や視神経に損傷を与える可能性)
- マニキュア:ニッケル(アレルギー性皮膚炎を誘発する)
- マニキュア:ジオキサン(呼吸器や肝臓、腎臓等に影響を与える)
- アクセサリー:カドミウム(腎臓の損傷と肺がんを誘発する)
- 帽子:ホルムアルデヒド(呼吸器などに刺激を引き起こし神経に損傷を与える)
- 女性用下着:アリルアミン(膀胱がん発生リスクを高める)
- 化粧品:黄色ブドウ球菌(皮膚感染症を引き起こす)
- キッズアイテム:フタル酸系可塑剤(不妊や発がんリスクもある有害物質)
キッズアイテムは子ども用自転車や浮き輪、インラインスケートなどなど。発がん性物質が検出された製品は幅広く不買で対策するには限度があります。
表記と実物の相違
有害物質がなかったものでも製品基準値不適合となるケースもあります。製品基準値不適合とは次のような場合です。
- 表記量より製品含有量が不足している
- 本体の厚みが基準値より薄い
量が少ないものは最大23%にも及びその多くが化粧品です。リップやチーク、ファンデーションなどは表記より少ないというケースが後を絶ちません。厚み問題は子供用の浮き輪で発覚したケースです。空気を入れすぎると破裂する可能性がある恐ろしい製品になります。
適切な情報開示が行われていない
SHEINは未上場企業です。しかし時価総額は十数兆円ともいわれる規模にも関わらず公式による適切な情報開示は行われていません。つまり収益や個人情報に関する安全性、原材料の調達経路などを一切公表していないのです。
2018年7月には第三者による不正アクセスで3,900万人の顧客情報が割れたことが判明しています。しかしSHEINではいまだこの事実の公表をしていません。
権利を無視する知的財産権の侵害
SHEINでは著作権などありません。人気のデザインやキャラクター、イラストはいつの間にか商品化され素知らぬ顔で売られてしまいます。日本では2024年1月にユニクロが、バッグデザインの模倣を理由にSHEINを提訴しました。違法な模倣品が並ぶのもSHEINの特徴です。
SHEINにおける強制労働の実態
2023年SHEINは提携するサプライチェーンで2件の児童労働があったことを明らかにしています。また規則強化により強制労働や児童労働が発覚したら即刻契約破棄とすることも表明しました。
しかし一方でSHEIN製品からは新疆ウイグル自治区で生産された綿が検出されています。SHEINからの回答はなくウイグル自治区での強制労働は恐らく続いていると考えられるでしょう。
日本の対応は静観&自己責任
SHEINの悪評は頻繁にニュースで取り上げられています。しかしSHEINの購入はあくまで個人輸入の範疇でありトラブル時は個人で問い合わせなければなりません。現時点では国内における検査や注意喚起はなく、完全に自己責任とする見方が濃厚です。
SHEIN購入時に気を付けること
SHEINで個人が起こりえるトラブルは主に有害物質がある製品の購入と個人情報の漏洩となります。SHEINのリスクを知った上で購入するのであれば以下のポイントに注意しましょう。
- クレジットや口座情報を紐づけない
- 支払い方法をコンビニ払いにする
- 肌に触れるものや食品は避ける
- 子供向け商品やペット商品は買わない
- 口コミやユーザー画像をチェックする
- 危険性の高い電子製品は買わない
- イラストやキャラクターものは避ける
クレジットや口座の紐づけはおすすめしません。有害物質があるかどうかは判定できないためニュースを確認して慎重に選ぶ必要があります。被害が及びやすい子供向け商品やペット商品は買わない方が得策です。
質感に関してSHEINで最も信用できるのはユーザーによる実物画像です。サイズ感や色味、生地感などは必ず口コミ画像でもチェックしておきましょう。
SHEINに関するQ&A
SHEIN製品はいつ届く?
これまで数回利用したところ注文から5~10日程度が目安のようです。時期によっては2週間近くかかることもあります。
SHEINのクーポンコードはある?
SHEINでは登録時に限り4,000円以上で20%引きになるコードがあります。
20%引きコードはこちら。
SHEINは送料無料?
基本的には送料無料です。しかし時期によって送料無料の条件が変動するため購入前に確認しましょう。
トラブル時はどうすればいい?
SHEINは個人輸入にあたるため問題があったら個人でSHEINに問い合わせる必要があります。
とはいえ提訴まで進むとどの国の法律でどこが裁判を行うかまで議論しなければなりません。問い合わせで解決しない場合は泣き寝入りになるケースがほとんどです。
返品はできる?
SHEINでは破損品や不良品など条件を満たした場合に限り返品対応が可能です。初回は無料でできますが2回目以降は送料1,200円が差し引かれる点に注意しましょう。